保湿ケアの方法
2018.05.01

保湿の基本知識|肌の保水力を保つ効果的なスキンケアと化粧品の選び方

肌を肌トラブルから守るためには保湿が重要だ、という話はよく聞きます。しかし、なぜ保湿が大切なのでしょうか。ここでは「保湿とは」「保湿に効果的なクレンジング方法」「保湿成分」について分かりやすく解説します。

監修医師

監修 サロンオーナー・美容ライター  古賀由紀子

コットンを使ってスキンケアを行う女性

「肌は保湿することで、肌トラブルを起こしにくくなる」とよく言われます。しかし、「なぜ保湿が大切なのか」「そもそも保湿とは何か」ということについては、しっかりとは知らないという人も多いことでしょう。

保湿の基本を押さえることは、正しい保湿ケアをすることに繋がります。しっかりと保湿した肌で、ワンランク上の肌を目指してください。

肌の保湿の基本的な考え方

私たちは、「保湿」と聞くと「肌に水分を与えること」をイメージしてしまいがちです。これももちろん非常に大切なものです。

しかし、ただ肌に水分を与えるだけでは、それはやがて蒸発していってしまいます。また、蒸発していくときには肌の内部の水分をもつれていってしまうため、逆に肌が乾燥するようになります(過乾燥)。

保湿とは、肌に水分を与えるだけではなく、「肌に与えられた水分や、肌の中にある水分を蒸発させないようにすること」も意味する言葉なのです。

肌の手入れで保湿ケアが必要な理由

では、なぜ保湿ケアが必要なのでしょうか。

しっかりと保湿されることで、肌には一枚のベールがかぶせられます。このベールは非常に薄いものではありますが、肌に対して悪さをする外敵(紫外線など)をブロックする力を発揮します。紫外線はシミやシワ、くすみをもたらしますが、保湿された肌の場合はこれができにくくなるのです。

さらに、潤った肌はみずみずしくなるため、保湿されていない肌に比べるとシワが目立たなくなります。

また、適度に潤った肌の場合、毛穴のつまりなどが起きにくくもなります。乾燥した肌の場合は古くなった角質層が毛穴を圧迫して狭くさせることが、肌が脂ぎった状態のときは過剰分泌された皮脂が毛穴をふさぐことがありますが、適度に潤った肌ではこれらの現象が起きにくくなります。毛穴がふさがった状態の場合、その下で、本来は表に出るはずだった皮脂などがとどまり続けます。この皮脂を餌として、ニキビの原因菌であるアクネ菌が増えます。このため、ニキビも発生しやすくなるのです。

ちなみに、「お風呂上りの肌」は潤っているように見えますが、実際は過乾燥が起きやすい状態であるため、しっかりと保湿することが重要です。

肌の水分保持力を保つ!正しい洗顔とスキンケア方法

肌の水分保持力を保つための基本は、

  • 優しく
  • こすらず
  • 丁寧に

が基本です。それぞれの工程を見ていきましょう。

クレンジング方法

化粧をしっかり落とさないことは肌荒れの原因になりますが、同時に、乱暴にクレンジング剤を使うこともリスク要因となります。重要なポイントを確認しておきましょう。

クレンジングは素早く行う
クレンジング剤は洗浄力が強いので、必要以上に時間をかけすぎると肌を荒らす原因になります。
強くこすらない
肌に負荷をかけてしまうことになるので、あくまでソフトタッチで洗っていきましょう。唇やアイメイクはポイントリムーバーでおとします。
クレンジングを少し多めにとる
クレンジングを少し多めにとると、「落ち切らないから!」とゴシゴシと顔をこするようなことをしなくてすみます。余裕を持たせた量で洗顔しましょう。
なお、クレンジング剤のなかでもシートタイプは非常に刺激が強いので、旅行のときなど以外は避けましょう。
 

洗顔方法

正しい洗顔方法を実践することも大切です。手順は以下のとおりです。

  1. 泡立てるタイプの洗顔剤は、しっかり泡立てる
  2. 皮脂の分泌量が多いTゾーンから洗う
  3. 目元口元に泡を乗せる
  4. ぬるま湯で十分に顔を洗う。20回程度が目安
  5. 柔らかくきれいなタオルで顔の水分を吸い取る

いずれの過程でも、「ゴシゴシ」は避けるべきです。また、皮脂の分泌量が多い部分は人によって異なるので、普段から自分の肌をよく観察し、皮脂の分泌量が多いと思える部位から洗うようにするとよいでしょう。

クリームや乳液での保湿方法

30代後半~40代になると、美容液にプラスしてクリームや乳液を使った方がよいでしょう。

これらの保湿ケアは、主に口元や目元といった乾燥しやすい部分を対象として行います。それ以外の部位には薄く塗るとよいでしょう。また、「乾燥が気にならない部位にはつけなくてもよい」としている専門家もいます。

美容液を塗った後に使うようにしましょう。また、「コットンパック」で化粧水をしみこませた後には、この工程が必須となります。

保湿成分の含まれた化粧品がおすすめ

「保湿」を考えるとき、「保湿成分が含まれた化粧品に着目すること」も重要になってきます。ここでは保湿成分の含まれた基礎化粧品について取り上げましょう。

天然保湿因子(NMF)・細胞間脂質・皮脂膜がうるおいを保つ

私たちの肌には多くの成分が存在しています。そのなかでも「保湿」に大きな関わりを示すのは、天然保湿因子(NMF)・細胞間脂質・皮脂(膜)の3つです。

天然保湿因子
角質細胞内にある水分を保持する役目があります。水によく溶けるもので、化粧品などに含まれる保湿成分としても活躍します。これは全体の約17パーセント程度です。
細胞間脂質
よく知られている「セラミド」などに代表される成分を言います。角質細胞の間に存在し、肌のハリを出す成分としても知られています。これの割合は非常に多く、約80パーセント程度となっています。
皮脂(膜)
表皮の上にあるもので、肌の水分の蒸発を防いでいます。ただ、これの割合は非常に低く、2~3パーセント程度にすぎません。

これらのいずれかが欠けたり不安定になったりすると、肌は乾燥しやすくなります。特に、ターンオーバー(新しい皮膚と古い皮膚が入れ替わること)の乱れは、肌の不安定さに直結します。

保湿力に優れた化粧品の選び方

基礎化粧品が働きかけることができるのは、肌の表面である角質層までです。そのため、肌に弾力をもたらすヒアルロン酸などを塗ったとしても、肌の弾力そのものをとりもどすことはできません。

しかし、保湿をすることで、肌の水分を保ち、つややかな肌を作り出すことは可能です。特に下記の保湿成分はよく知られています。

セラミド

もっとも有用な保湿成分といわれています。非常に高い保湿効果を示します。

動物からとられて肌なじみがよい「天然セラミド」、酵母からつくられて肌に浸透していきやすい「ヒト型セラミド」、アレルギゲンを恐れる人にも使いやすい「植物性セラミド」、安価な「合成セラミド」に分けられています。自分にあったものを選びましょう。

ヒアルロン酸

真皮に存在するジェル状の物質です。水分を抱え込む性質があり、その保水力は最大で600倍にもなると言われています。

コラーゲン

ヒアルロン酸と似た特性を持つ保湿成分です。水とよくなじみ、ヒアルロン酸やセラミドとあわせて、3大保湿成分のうちの一つに数えられています。

エラスチン

これもまた、肌に存在する成分です。肌にあるときはセラミドを結びつける役目を持っていますが、化粧品に配合された場合は保湿成分として働きます。なお、ほかの成分と同じように、「塗布」というかたちの場合は、角質層までしか浸透できません。

ここで取り上げた保湿成分が配合されているかどうかは化粧品選ぶときにひとつのポイントになるでしょう。ただし、成分だけを比較して化粧品を選ぶのがベストかというとそうとは言い切れません。

最も大切なのは「自分の肌に合っているかどうか」です。一般的に良いとされている成分でも、自分に合ったものもあれば、合わないものもあります。また、自分と相性が良いと思えるような化粧品メーカーが誰でも1つや2つはあるのではないでしょうか。自分に合う化粧品に出合うには、気になるメーカーのコンセプトをチェックしてみるのも良い方法です。コンセプトに共感できる化粧品であれば、自分に合った化粧品である可能性も高いでしょう。

化粧品選びは含まれる成分のチェックに加え、メーカーのコンセプトにも注目してみましょう。

まとめ

「保湿」は肌トラブルを防ぎ、エイジングケアを考えていくうえで非常に重要なことです。正しい方法でクレンジング・洗顔・乳液などによる手入れを行うことで、肌は乾燥しにくくなります。

また、保湿成分の配合された保湿化粧品を使うことも有用です。特に、体の内部に存在する成分である「セラミド」「ヒアルロン酸」「コラーゲン」「エラスチン」は人気の成分です。

そして、化粧品メーカーのコンセプトにも注目することをおすすめします。自分自身にあった保湿成分が配合された基礎化粧品に出合うことができれば、さらに効果は実感しやすくなるでしょう。

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